【旅行記】京都で年越し① 2019年12月31日(火)~2020年1月2日(木)
2019年~2020年の年越しは京都へ、2泊3日ででかけました。覚悟したほどの寒さはなかったです。
◆◆2019年12月31日(火)◆◆
京都駅~三千院~宝泉院~勝林院~来迎院~寂光院~相国寺<ホテルギンモンド京都>
六角堂
京都駅から京都バスに乗って大原へ
大晦日の朝、京都入りです。京都駅も前回来た紅葉時期に比べてかなり空いています。
今日は大原めぐりです。本当は紅葉シーズンとかに行きたいのですが、混んでいること確実です。その点、さすがに大晦日はそんなに混まないだろうと、今日はあえて人気エリアの大原を選びました。
京都駅から8時台のバスに乗りましたが余裕で座れました。
9時半くらいに大原に着き、まず三千院に向かいます。時間が早いせいなのか大晦日だからか、お土産屋さんも閉まっているところが多いですが、三千院門前の店はさすがに開いています。
まず客殿に入ります。目の前の庭を眺めてのんびりしたのですが、最前列はお抹茶を頼んだ人の席です。以前何度か来た時は縁側(?)にも出られて、そこから庭を眺められたのですが、今日はそこには出られませんでした。冬だからでしょうか。残念ですが、もっとも寒いから縁側でのんびり庭を眺めるわけにはいかないかもしれません。
宸殿から苔の庭に降ります。ここは苔とわらべ地蔵で有名な庭で、いつ来ても素晴らしいです。ただ苔の美しさはやはり夏の方がいい感じです。そして金色不動堂からぐるりと周遊する感じで出口へ向かいました。
ゆっくり腰かけて庭を見れなかったのと、花も紅葉もない季節なので、案外早く回り終えてしまいましたが、非常に空いていて静かに回ることができたのは良かったです。
宝泉院の額縁庭園
続いて宝泉院に行きました。
ここも私の好きなお寺で何度も来ているのですが、なんとビックリ、入口の塀が新しくなっているのです。以前は黒い塀で、入り口横のその塀にいつも花が飾られていたのですが、それもありませんでした。
それでも中に入ると、変わらぬ落ち着いた雰囲気です。囲炉裏のある部屋、随所に飾られている花、そして額縁庭園は相変わらず素敵です。
ここは少し拝観料が高めなのですが、それは抹茶とお菓子が付いてくるからです。客殿に座るとお抹茶とお菓子が運ばれてきて、それを頂きながら庭を見ます。
庭には「五葉の松」という樹齢700年という大きな松が植えられています。ですが、かなり痛んできているみたいで、治療を受けた跡が痛々しいです。果たしでいつまで頑張ってくれるのでしょう。そう簡単には枯れたりはしないでしょうが、年老いていくのは人も植物も同じですから。
台風被害が大きかった宝泉院
帰り際にお寺の職員(?)の人に、塀を直したんですね、と聞いたら、昨年(2018年)の台風で塀が倒れてしまったそうです。それで今年新しくしたそうです。その台風の時に、門をくぐったところと五葉の松の庭の間にあった塀も倒れて、それは撤去したままで修復できていないそうです。門をくぐった時、五葉の松全体が見えたでしょうけど、以前は塀に隠されていたんですよ、とのことでした。
私は何度も宝泉院に来ているのですが、気が付きませんでした。
帰りに見てみると、確かに門を入ると塀がないため五葉の松が丸見えです。思い出しました。以前は確か、門を入ると塀の上から松が顔を見せている感じでした。
お寺の方から、台風の時、道路が通行止めになったことなど被害の状況を聞かせてもらいました。古い建物が多い京都ですから、台風などの被害も大きくなってしまうのでしょうね。
ちなみに2007年に来た時に撮った写真と今回撮った写真を比べてみますね。新しくなるのはいいことですが、時間がたって以前のような風格が出てほしいなと思いました。
貸し切り状態の勝林院へ
続いては勝林院です。
何度も大原には来ているのですが、ここ勝林院には一度しか参拝したことがありません。なぜならば、ここは外からほとんど見えてしまうのです。これはお寺さんにとってもかわいそうだな、とも思うのですが、三千院から向かうとお堂の全景が見えます。そのまま宝泉院に向かうと横からも見ることができてしまうのです。
ですが、しばらく拝観していなかったこともあり、今回は拝観させてもらいました。
受付は無人で、お金を箱に入れるだけです。
お堂に上がると、掃除をしていた人が挨拶をしてくれました。拝観者は私一人です。
庭の苔も立派だし、「大原問答」でも有名だし、立派なご本尊もあるのに、外から丸見えなので、不謹慎な言い方ですが損しているな、と思います。
屋根の修理などのために寄付を募っていましたが、特に気にせず出てしまいました。ですが、帰宅してから撮った写真を整理していたら、かなり屋根が傷んでいたのに気が付きました。
何年か前に行ったときの写真があったので比べてみると、全然違います。これは早く修理しないといけないのでしょうね。
宝泉院と同じく、2005年に撮った写真があったので比べてみます。
さて、まだまだ大原めぐり、②に続きます。